これからの時代へ向け、新たな情報の管理の仕方を考える

情報に溢れる時代において、自ら制御できる情報とは?


インターネットを行き交う大量の情報

情報量はあっても、その質はどうなのか


  インターネットが世の中に普及し、誰もが過剰なまでの情報に触れることの出来る時代となりました。これ自体は素晴らしいことなのですが、過剰な情報は質より、まず量の競争を生み、質についても、読み手の利益よりまず書き手の都合が配慮されたものが幅を利かせるようになりました。かつては完全無料で出回っていた情報のやり取りも、広告やお金が関わることで、その質や内容に様々な影響を及ぼしています。

  その良し悪しについては様々な議論があるでしょう。ただ、スマホという、情報を受けることに重きを置いた端末が普及している現在において、ユーザーは自らデジタル情報を制御する機会を失いつつあるのではないかという懸念が浮かび上がってきています。


自ら制御できる情報とは?


  さて、自ら制御できる情報とはどういったものでしょうか。
  もちろん、InstagramTwitterに上げる画像や文字情報は、ユーザーがある程度は制御できます。変更や削除も行えますし、ある程度公開の対象を設定できる場合もあるでしょう。何よりバックアップや保存をしてくれるサーバーを自ら管理せずにすむ身軽さは大きなメリットと言えます。
  一方で、それらの情報が、誰に・どこで・どのように利用されるか分からないと言った不安要素、あるいは情報自体が突然消されてしまう場合だってあるかも知れません。
  加えて、それぞれのサービスで扱える情報には色々と条件がつきますし、最近では情報漏洩や販売、法律で制限されていないが故の人工知能での学習素材への利用なども目立ち、サーバー上にアップされた情報がどのように扱われているか、心配し始めたら切りがないと言えます。


個人で扱う容量の大きさについて


  ハードディスクドライブが大容量で価格も下がり、Googleなどの大手IT企業は、多くのユーザーに対し、無料でほぼ無制限のディスク使用容量を開放しています。確かにそれは素晴らしいことであるし、便利であることには変わりないのですが、容量の点で言うなら、それらのサービスで現在のハードディスクドライブ1台分の容量を保存している人などほとんどいないでしょう。恐らくそこまで大量(テラバイト単位)の情報をアップしていたら、アカウント制限を喰らい兼ねません。つまりどんなに大量の情報を扱う人であっても、その保存環境を個人で用意すること自体は、すごく容易なことなのです。


全ての情報を一箇所で管理 - 公開、交換にも対応


パソコン一台で全ての情報を管理、制御

本当の意味で自由に情報を制御すること


  情報の全てを手元に置くことで、サービス提供側の制限事項から完全に開放され、本当の意味での情報の自由な扱いが可能となります。情報集めの中心は今後しばらくはインターネットであることに変わりはないでしょうが、集めた情報をどう管理するかについては、本当の意味での個人の自由が尊重されるべきだと思います。

  一部大手IT企業による情報の専有に関して、危惧する人もいれば、さほどには気にしていない人(私はどちらかと言えばややこちら側ですが)もいると思いますが、せっかくのIT機器の進歩による恩恵を、個人単位で享受しない手はないとも思うのです。


全ての情報を一括管理することの難しさ


  全ての情報を個人で管理する……ここで一つの壁に突き当たります。ただ情報をテキストや画像、動画の形でハードディスクに保存しておくだけでは、情報が増えれば増えるほど混乱してきます。フォルダ管理ソフトにはファイル名検索の機能もありますし、Windows 10にもCortanaで検索する手段もあります。ただ、テキスト情報には対応していませんし、テキストファイルの数が増えれば、やはり情報の扱いが面倒になってきます。
  特にひとまとまりの単位でテキスト情報を扱いたい場合、下手をするとすぐに何百、何千の単位でファイル数が増えてしまうため、該当のファイルを探すのも手間になってきます。ファイルのバックアップも、どのファイルを更新したかをチェックし差分で効率よくバックアップしてくれるソフトが欠かせなくなりますが、それ自体もファイルの数が膨大になってくるとだんだんと面倒になります。


個人で膨大な情報をより簡易に管理する方法


  そこで、それらの問題を全て解決するソフトウェアの開発を行いました。
  前作のAaresDBは現在も無料公開中ですが、このソフトには個人的に便利と思う機能を全て詰め込んだ結果、初めて使う人にとっては多少使いこなすまでに時間がかかるかも知れないという懸念が残っています。非常にシンプルで速度もあるため、上記の問題を完全に個人レベルで解決したい場合は、選択肢に入ると思います。
  個人レベルと言ったのは、このソフトではデータベースファイルが1つで、もちろんそれ故にバックアップも非常に楽なのですが、データベース分割機能がないため、情報の一部を公開して他の人と共有することが出来ません。テキストファイルがテラバイト単位になることはそうそうないとは思いますが、ファイルが一つ故、膨大な情報を扱う際にはメモリや読み込み速度にも影響が出てしまうかも知れません。


Aaresia - 開発開始


  AaresDBの欠点を補うため、非常にシンプルで使いこなすまでにさほどの手間もかからず、データベース分割方式なので完全プライベート情報と、公開共有用データベースとを別々に扱え、膨大な情報の扱いにも対応した総合情報管理システムAaresiaを開発中です。
  ウェブブラウザで起動するスタイルのため、インターネットと共に利用する際にも便利です。デザインはこのサイトと同じ配色、似たようなシンプルさを実現しています。速度はパソコン次第とは言え、ローカル環境で動くため、ネット環境よりもはるかに高速です。
  また、当たり前の話ではありますが、マルウェアやウィルス、あるいは何らかの悪意を働くようなコードは一切組み込んでいませんのでご安心ください。そもそも全く同じものを自分自身でも使うため、余計な機能は一切入れたくないのです。


どんな感じのソフトになるか


  設計、操作性はかなりシンプルを優先した作りになります。一般的なテキストエディタよりシンプルだと思います。簡単に説明すれば、テキストエディタでもって簡単にリンクを張り、検索もできるウェブサイトを作れ、その場でそのサイトを利用できるソフトです。テキスト情報だけでなく、ローカルの画像や様々なメディアファイル(mp3,flac,jpg,png,gif,mp4,pdf,exe他)の直接アクセス支援や直接再生などにも対応し、つまり所有する情報全てを扱えるサイトを簡単に作れます。加えてそれらの情報(データベース)は簡単に他の人と共有もできます。
  ソフトのデザインはこのサイトと同じ感じであり、非常にシンプルで、ある意味地味です。全ての人が全く同じ環境でソフトを使うという統一感を重視したいため(各個人で環境を自由にカスタマイズできると、複雑になり、何か問題が生じた際のサポートに支障をきたす原因にもなるため)、本当に最低限のUser Interfaceを提供するスタイルを取りたいと考えています。


現在とこれからについて


  開発を開始したばかりなので、AaresDBでは2週間ほどかかりましたが、安定版がいつになるかの正確な日程はまだ未定です。コア機能は上記のように出来るだけシンプルにし、その上に載せる情報をどれだけ自由に扱えるようにするかを重視していきます。大切なのはソフトよりもそこで扱う情報なので、安定版完成後もアップデートと、そこに載せる情報の提供は永続的に行っていきたいと考えています。

[2018-09/18]