自動運転車は誰を犠牲にすべきか

[CE2018-1027 07:30]
自動運転車は誰を犠牲にすべきか--クルマ版「トロッコ問題」に正解はない
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【自動運転車】
▶自動運転車は事故が避けられない状況で、誰を救い、誰を見殺しにすべきか?
・開発者にとっての要点:自動運転車のための倫理指針を定めるのは困難で、怪我や死を避けられず、選択を迫られた場合のためのルールを決めるのは難しい。

【自動運転車は事故が避けられない状況で、誰を救い、誰を見殺しにすべきか?】
マサチューセッツ工科大学が230万人を対象に調査。
・さまざまな国、文化、社会集団に属す回答者が、それぞれ異なる回答を寄せた。
・全体的な傾向として、自動運転車は「動物よりは人間を、少人数よりは多人数を、高齢者よりは若者を」救うべきだと答えた。
・フィンランドや日本のような、「比較的治安の良い豊かな国」の回答者は、例えば交通規則を無視して道路を横断するような人は殺されてもいいと答える傾向が強かった。
・経済格差が激しいコロンビアでは、成功した企業幹部よりホームレスが死んだ方がいいという回答が多かった。
・アジアを含む東の回答者は、北米や西欧の人々よりも高齢者を優先させる傾向があった。
・南アフリカを含む南のグループには他のグループよりも女性を救うべきだという回答者が多かった。


【コメント】
AIが、文化の違いでも異なる、人間の価値観を完全に汲み取った上で判断することは難しい。飽くまで客観的に、一人一人の命を差別せず、「より被害が少なくなるための判断」(より少人数に突っ込む、あるいはぶつかったら確実に命を奪ってしまう人は優先的に避ける、余命などから奪う命の時間的長さで見る価値など)に徹することが大事なのではないのか。人を見て命の価値で判断すると、アメリカでは特に「AIが白人を避けて黒人に突っ込んだ」などと差別を助長するような事件が起こりかねない。